愛社精神が持てなかった

ソラリーボード

これから述べることは、前ページの 航空会社の社員ではないということ と関連するのかな...

実は、ずっとコンプレックスの塊でした。

グループ子会社等で働くグランドスタッフ全員がこういう感情を持つわけではありません。でも、自分ひとりだけが抱えていたわけでははないことは確かです。

実際自分の周りを見ても、同じような感情を吐き出している人が少なくありませんでした。

「所詮、〇〇航空の社員じゃないから...」と言葉に出してはっきり言ってる人もいましたし。(私は心に秘めてるだけw)

制服は航空会社のものですが、気分的に中途半端というか、そこの会社の社員では無いのに有難く着用させていただいているというか...

最初はなんとも言えない違和感みたいな感情だったのが、ついには、多くの人が憧れるグランドスタッフとして働けているという自ら手に入れた恵まれた環境も、所詮航空会社の社員ではないという劣等感に覆い尽くされてしまいました。

私自身、袖を通した瞬間から退職するまで、この歪んだ感情は拭い去れませんでした。

今もグランドスタッフは大人気の職業です。

いくら航空会社の社員にはなれない。

グランドスタッフとして関連子会社orグループ会社or地方のハンドリング請負会社に入社して、旅客ハンドリング業務をするのだと知っても、それでもグランドスタッフになりたい!と熱望しているグランドスタッフ予備軍は今後も採用試験にドッと押し寄せてくるでしょう。

そんな未来のグランドスタッフの人たちは、“あくまで他社のハンドリングをするのだ”ということをどう捉えているのか、非常に興味があります。(もう航空業界とは一切関係ない身なんですけどね)

まあ、多分その段階(憧れの段階)ではこの件についてそれほど深くは考えてないのかな(笑)

さて、私事ですが今は運良く潜り込んだ会社でれっきとした正社員として働いています。

憧れの制服は無いですが(笑)(むしろ外資系の束縛のない自由なとろこが気に入ってます!)

今の会社には派遣社員も多くいます。彼らが過去自分がグランドスタッフであったときの立場と同等(?)と捉えるなら、今の自分は航空会社(本体)の社員の立場なわけです。

自分はその両方を経験して感じているのは、やはり自分が正式に所属する会社は仮面をつけて働いている会社とは、抱く感情が全く違うということ。

電話を取って「はい、〇〇会社です」と社名を言うとき、特にそれを感じます。しっくりするというか。

はい、愛社精神ガッツリ、社畜化してますw

でも、幸せです。